のんびりと。

twitterより長い文章を書く日記。

怖い話の話。

怖い話の季節ですね、皆さんお元気ですか!
私の怖い話コアシーズンは、5月下旬〜7月中旬です。
私は主にネットで怖い話を読んでいます。
「洒落にならないほど怖い話」とか、「ほんのり怖い話」とか好きです。
新耳袋」なんかも嫌いじゃないんだけど、昔読んだやつに変に(そして過剰に)暴力的な話が混ざってて、それ以来ちょっと…。
都市伝説も好き。ただ、心霊現象にしろ、都市伝説にしろ、信じているかと問われると、保留。
うちは以前、屋上から石でこつこつするような、くちばしでつつくような妙な音がしていた時期があったんだけど、いつの間にか止みました。
人が泊まりに来ると起きなかったので、「ラップ音だ!」なんて妹と喜んでたんだけど…。
なんだったんでしょうね?
  
せっかくなので、私が体験した怖い話、あるいは「?」な話を。

足音

あれは私が大学生の頃。
我が家の庭は、防犯目的で砂利を敷いてある。
ある日、夜中に2階で本を読んでいると、砂利を踏む音が聞こえた。
時計を見ると3時過ぎ。もちろん、家族は全員寝ている時間だ。
始めは近所の野良猫かと思った。猫は人間ほどの体重はないけど、意外と足音は似ているから。
けれど、猫にしては歩みがゆっくりだし、ところどころで止まっているような気配もする。
気にせずに本を読み続けようと思ったが、どうも集中できない。
私はそーっと足音の真上の部屋に移動すると、音を立てないように細心の注意を払って雨戸を開けた。
勿論電気は消したままで、声を出さないようにお腹に力を入れ、頭だけ外に出して、ゆっくり覗き込んだ。
けれど、誰もいない。何もいない。ここで初めて持って来た懐中電灯を点け、辺りを照らしてみたが、やはり誰も、何もいない。
隠れられるような場所はないし、もし塀を乗り越えて敷地の外に出たなら、砂利を蹴る音がするはずだ。しかしそれもなかった。
しばらく見てたけど、見てたからといって何が起きるわけでもないので、(一応)そーっと雨戸を閉めて、窓も閉めて、部屋に戻った。
……ら、続きの足音が聞こえた。
気のせいだということにして読書を再開して結局4時頃寝たけど、いつの間にか足音は聞こえなくなっていた。
やっぱり猫だったのかもしれないし、そうではない何かだったのかもしれない。少なくとも人間ではありえない。身を隠すスペースがないから。
ちなみに朝になって母親に話したら、滅茶苦茶怒られた。まあ、冷静に考えると、本当に不法侵入者だった場合、目撃者と思われたら危ないわな。
  

明日は何が

小学校5年生の頃、転地療法先での出来事。
夜、同室の子達と、看護師さんに「おやすみなさーい」などと挨拶をしていたとき。耳元で声がした。
「…明日からね」と。
はっきりと、息遣いまで聞こえたのだけれど、私のベッドは壁際。で、壁側の耳に聞こえた。
まだ上体を起こしておしゃべりをしている状態で、寝ぼけたということはありえない。
あの声はなんだったのか、そして翌日は何をするつもりだったのか。
未だに謎。
  

スリッパ

さらに遡って、小学校1年生の頃。
当時はマンションに住んでいて、その日は一人で留守番をしていた。
玄関のドアを入って左に細長く廊下があり、突き当りの左にユニットバス、玄関のドアを入って右に台所とリビング、さらに奥に和室という間取りの部屋だった。
私は奥の和室にいて、「スーパーマリオブラザーズ」の攻略本を熱心に読んでいた。
次の日曜日こそ、1-4のクッパを倒したいと野望に燃えていたのだった。
イメージトレーニングに励んでいると、遠くからパタパタという音がした。
ちょうどスリッパを履いて早足で歩くような音だった。
それが、廊下、ちょうどユニットバスのあたりから歩いてくるような方向から聞こえたのだ。
家人はまだ誰も帰ってきておらず、私ひとりのはずだった。
パタパタと、足音はだんだん近づいてくる。
不審に思った私は、そーっと廊下を覗きに行った。
音がやんだ。……誰もいない。
気のせいかと思い、また部屋に戻って本を広げる。
と、また音が聞こえた。もう一度覗きにいく。音がやみ、誰もいない。
それを3度ほど繰り返し、無視することに決めた頃に、母親が帰ってきた。
それっきり、音はしなかった。謎。
   

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こうして並べてみるとわかるように、私は幽霊を見たことは1度もないです。
だから、「幽霊を見たことがあるか」と聞かれたら、私は「幽霊(かもしれないもの)は見たことないよ。ただ、聞いたことはあるかもしれない」と答えることにしています。
以上、私が体験した怖い(?)話です。お粗末さまでした。

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