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のんびりと。

twitterより長い文章を書く日記。

直木賞を予想してみるよの巻

趣味

日記書くの1ヶ月ぶりですね。ご無沙汰です。
脱出ゲームを別にすると、最近何にも日常的に面白いことがないので、面白いことをしてみることにしました。
直木賞候補作、全部読んで受賞予想立てるよ!
私の予想は以下の通りです。

候補作を受賞できそうな順に並べてみたよ。

「恋しぐれ」(葉室麟文藝春秋
下町ロケット」(池井戸潤小学館
「オーダーメイド殺人クラブ」(辻村深月集英社
「アンダスタンド・メイビー (上下)」(島本理生中央公論新社
「ジェノサイド」(高野和明角川書店

◆理由

「恋しぐれ」は、葉室麟作品が過去に3回直木賞候補になっていること、出版社が文藝春秋ということから(いずれも受賞しやすくなるポイント)
これでも内容がちょっと…だったらもちろん無理だけど、私の中では可もなく不可もなく、でもこれ好きな人は絶対好きだよね、という感じだったので、今回は獲るんじゃないかな、と。何の面白みもない予想だね!
下町ロケット」。純粋に面白かったから。「4TEEN」(石田衣良)とか同系統(?)でも獲ってたし、この順位かなと。某評論屋さんによると「山本周五郎賞で落選した作品が直木賞を獲った例は皆無」ということらしいのがちょっと気になるよね。
「オーダーメイド殺人クラブ」は、正直「下町ロケット」とどっちが上か迷うところ。私の好みで言えばこっちが上だけど、大衆小説としては「下町ロケット」の方が上かな、と。
「アンダスタンド・メイビー」は、「ジェノサイド」の受賞は難しいだろうという判断でここに。
「ジェノサイド」、これは最下位っていうか大穴扱い? こんなメディアでべた褒めされてるエンターテインメント作品を受賞させるのか!? ってところでひとつ。SFとミステリに厳しい直木賞、ミステリと比べてもSFは壊滅的なので、ここらで獲ったら面白いよね、とは思う。

◆ちなみに好きな順に並べるとこうなる。

「オーダーメイド殺人クラブ」(辻村深月集英社
下町ロケット」(池井戸潤小学館
「ジェノサイド」(高野和明角川書店
「恋しぐれ」(葉室麟文藝春秋
「アンダスタンド・メイビー (上下)」(島本理生中央公論新社

◆作品の感想(読んだ順・星の数は気に入った度合い)

「恋しぐれ」(葉室麟文藝春秋) ☆×3

出版社公式:http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784163299501
実在の人物を扱った小説が苦手。歴史小説が苦手。恋愛小説が苦手。
もしこんなこと決行しなければ、一生手に取らなかったであろう本でした。
蕪村結構好きだから合うかどうか心配してたんだけど、すっきりした文体であっさり読めた。面白かったです。
ただ、私にはちょっとあっさり過ぎるというか上品過ぎるというかアクが足りないというか。
たこ焼き頼んだら玉子焼き(明石焼き)が出てきたみたいな気分になった。いや美味しいんだけど、好きなんだけどちょっと物足りないよ、っていう。
唯一の短編集(連作)で色々なエピソードが色々な視点から描かれているため、なんとなくまとまりがないというかぶつ切りになってしまうのも残念。
まあ変な言い方だけど、あと15年くらいしてからのんびり読むのに適してるかなという印象はある。
あ、そうそう、身も蓋もないけど、月渓苦労人過ぎ。なんてかわいそうなポジション。
葉室麟 受賞暦
「乾山晩愁」(第29回歴史文学賞)、「銀漢の賦」(第14回松本清張賞)、「秋月記」(第22回山本周五郎賞
直木賞候補に挙がるのは4回目。そろそろ取らせてあげてもいいんじゃない? と思わなくもない。

「オーダーメイド殺人クラブ」(辻村深月集英社) ☆×4

出版社公式:http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-771403-6&mode=1
作品特設:http://renzaburo.jp/tsujimura/
すっげえ好み。
作者が女性だけに、中学生女子のリアリティがはんぱない。中学生男子についてどうかはわかんないけど。
現役中二病患者としては、ぜひとも万人にオススメしたい一冊(笑)
主人公たちの距離感といい、作中のグロに対する描写(グロ描写、ではなく)といい、郷愁と憧憬を覚えるような作品でした。
思春期の子供たちの心理描写に定評がある、という話は聞いていたけど、それも納得。いーなぁ、すごく好きだ。
……でもこれ直木賞候補作ってどうなの? なんかちょっと違うくないか、という気がしなくもない。何がと聞かれると上手くいえないんだけど。
とにかく、全国の図書館は速やかにこの作品をヤングアダルトコーナーに置くべき。現役の者は目を覚まし、卒業した者は一種のメモリアルアルバムになること間違いなし。
……と、ここまでべた褒めしたんだけどねー、なんかどっかで同じような話を読んだような気がするんだよねー…。もうちょっとゆるい感じで。書名作者名はおろか、どんな文体だったかも全然思い出せないんだけど。情報求む。
辻村深月 受賞暦
「冷たい校舎の時は止まる」(第31回メフィスト賞)、「ツナグ」(第32回吉川英治文学新人賞
直木賞候補に挙がるのは2回目。

下町ロケット」(池井戸潤小学館) ☆×5

出版社公式:http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784093862929
本人公式:http://www.ikeido.com/
ダントツ。この5作品の中では、ダンットツに面白かった!
次々に襲い掛かる危機や問題。どうなっちゃうんだろう、とページをめくる手が止まらない一冊!
いやー、話自体はとってもオーソドックで王道ド直球なんだけど、ぐいぐい読んじゃう。
まあ私王道大好きなんだけど、そういう問題じゃないと思う。物語に引き込む筆力がある。
他の作品があんまり明るくないせいもあると思うけど、最後すっごくすっきりします。おすすめ。
池井戸潤 受賞暦
「果つる底なき」(第44回江戸川乱歩賞)、「鉄の骨」(第31回吉川英治文学新人賞
直木賞候補に挙がるのは3回目。

「アンダスタンド・メイビー (上下)」(島本理生中央公論新社) ☆×2

出版社公式:http://www.chuko.co.jp/tanko/2010/12/004167.html
本人公式:http://www.shimamotorio.com/
島本理生といえば私は「ナラタージュ」の表紙が物凄く好きで、でも話は好きそうじゃなくて買わなかったという過去があります。
そんなどうでもいい情報はさておき、久々に読んでてしんどい本でした。
多分読む順番も悪かった。同年代の女性が書いた、中学生時代の女子のあれこれですからね。続けて読まなかったのがせめてもの幸い。
でもこれ本当にしんどかった。
文章が下手とか描写が下手とかないし、話も普通なんだけど、なんというか夜の10時くらいに友達の友達の友達くらいの人からいきなり電話かかってきて、もう寝たいのに延々3時間くらい話を聞かされてるみたいなそんな感じの気持ちになった。
実際上下巻だし話し長いんだけど、読み終わったあとなぜだか食い足りない感じがする。
話自体は王道なんだけど、力入れるところを間違えてると言うか。最終的にちゃんとして欲しかったところが何も片付いてない。片付けなくてもいいんだけど、片付かないならそれでそれなりに描写して欲しかったところが抜け落ちてるみたいな。
ああ、ひとことで言うと新人とは言い難くなってたのと、長編なのとでこっちなんだろうけど、やっぱりこの人芥川賞向きだよなあと言う感じか(過去3回候補になってる)
途中からもう、「カウンセラー、カウンセラーを呼べ! ここに! 今すぐ!」みたいに突っ込みを入れながら読んじゃったよ。
あれこれ書いたけど、なんかもう一皮向けたら物凄いもの書いてくれそうな気がするからちょっと期待しておこう。同い年だし。
ていうかWikipediaで見て衝撃受けたんだけど、この人佐藤友哉の奥さんなのね。何だろう、この家の子供にはあんまり生まれたくないかも…。
島本理生 受賞暦
「シルエット」(第44回群像新人文学賞[小説部門]優秀賞)、「リトル・バイ・リトル」(第25回野間文芸新人賞
直木賞候補に挙がるのは初。過去芥川賞候補に3回挙がっている。

「ジェノサイド」(高野和明角川書店) ☆×4

出版社公式:http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201010000074
出版社特設:http://www.kadokawa.co.jp/sp/201103-07/
こんな、王様のブランチとか本屋の売れ筋ランキングとかに載っちゃいそうな本が候補作とか何の冗談かと(褒め言葉)
SFです。SF不遇の直木賞で。しかも一般評価が高い作品。候補に挙がる時点で意外。
普通に面白い作品でした。あちこちの陣営を交互に描写することで、中弛みせずに読みきることが出来る。あ、これも結構長いのよ。
ただ…文章が下手なわけでもなく、内容も面白いのにイマイチ心躍らないというか冷静なまま読めちゃうというか。
たまたま読んだ時間帯も「下町ロケット」と同じくらいだったので、私自身のテンションはそんな変わらないと思うのですが、「下町ロケット」がもう、自分の読書スピードをもどかしく思ってしまうほど熱中したのに対して、「ジェノサイド」はもっとスケールが大きくて胸が高鳴るようなシチュエーションの割に、読んでる最中「もっと早く!」ってならなかったなー、と。
SFですが、難しい話はほとんどない(あってもわからなくても本筋は追える)ので、初心者さんにも安心です。つーかSFは私も初心者だが。
候補作の中では一番人にオススメしやすい作品だと思います。映像化…いや、漫画化したらいいかも。
高野和明 受賞暦
13階段」(第47回江戸川乱歩賞
直木賞候補に挙がるのは初。

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